2022/6/12

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都現美に藤井光を見に行く。山城の映像をいけるかなと思ったらじわじわしんどくなって,でも何がイマイチ自分をこうも追い詰めているのか分からなかった。でもしんどい感覚よりも体のほうが無理!と言っていたので走って外に出る。あの生々しい感覚が無理なのかもしれない。

藤井光は絵画は不在だけどキャンバスという実寸の存在を提示することで、見ている側の想像力を当時の状況とか絵画ではないことに想像を向けさせている感じがした。これだけの作家、藤田とかが戦争画に熱意をかけた生々しさををすごい感じる。

後日に都現美に藤井光と北川恵のトークを聞きに行く。藤井光の戦争画歴史認識について北川恵の発表で別の角度を提示するという流れだった。北川恵がナイフをチラつかせると藤井光が積極的に刺されに行っていて良かった。前話したことのある教授に声かけて藤井光に質問してもう一回見に行く。界隈の教授が来ていた感じがする。

藤井光に最後どうして映像という媒体なんですか?って聞いたら映像への愛と力強く言っていて超良かった。自分の作品に命かけててさいこ〜と思った。あと文化の話をウクライナ、むしろロシアを踏まえて聞いたのは、かつては、政治におけるビジョンを描いていたのは芸術であった。(思い出すのはナチ、ソ連。そして感性から美学、そして政治が生まれているということはカントが言っているはず。)しかし現代において、芸術、文化は人々そして政治からは敗北している。今は陰謀論のようなポエミティックなものが未来、政治を描いている。ということを話していた。そうねと思った。藤井光のこれまでの経歴、都美での出来事を少し思い出したりした。この人の作品ずっと好きだな。自分に客観性はないことを自覚しながら、ずっと中立みたいな映像を作っているけどゴリゴリに主張している。