2023/4/14

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f:id:oyasumi_sue:20230416203327j:image箱根まで足を伸ばして「ポーラ美術館の部屋のみる夢 ―  ボナールからティルマンス、現代の作家まで」を見てきた。道中の登山電車があまりにも観光客が多くて、美術館にも人が多くて見づらかったら辛いな…と思っていたけど、全然そんなことなかった。

www.polamuseum.or.jp

箱根という場所にあっている展示だった。詰め込まれた展示でもなく、特に地下2階の展示室の広さに対する作品数はいい意味で攻めているなと思った。作品が少なくて、大きく空間をとっている。作品を探すように展示室を歩き回ることですごく室内という空間を意識させる作りだった。

地下3階はいつも通りのそれなりの数の作品数ではあったけど、ヴォルフガング・ティルマンスの作品と草間彌生の展示の仕方、この展示の構成としてはとても良かったなと思う。地下2階の作品は一つの絵画が一つの部屋を描いていてそれを覗き込む感覚に対して、部屋の一部を展示室に持ってきていて断片から部屋を想像していくプロセスのような違いを感じた。ただその後の「ポーラ美術館の名作絵画」は前の展示の余韻をかき消すような有名どころです!から始まっていて、ポーラ美術館…そういうところだよ…と前回見た「モネからリヒターへ」というよく分からない展示を思い出した。

地下3階はいつも通りのそれなりの数の作品数ではあったけど、ヴォルフガング・ティルマンスの作品とただどうして佐藤翠と守山友一朗の2人を展示に加えたのかがいまいち腑に落ちなかった。他の作家の作品が特に油絵であるのもあって、重厚感で負けている感じがした。佐藤翠は小山登美夫ギャラリーに所属していて、ここのギャラリーはいつもピンとこないから、趣味の問題なのかな。